三浦ノート

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MathJaxで数式の上から斜線で取り消し線を引く方法(\cancelコマンドの読み込み方)

Latexで数式の上から斜線の取り消し線を引くにはcancel.styというスタイルファイルをインポートして\cancelコマンドを用いればよい.同様にMathJaxではcancel.jsというエクステンションをインポートすることで\cancelコマンドが使えるようになる.エクステンションのインポートには2つの方法があるのでそれらを紹介する.

(2019年9月13日 追記:Mathjax 3.0 の場合,extension が自動で読み込まれるようになりましたので,\cancelはすぐに使えます.本記事ではMathjax 2 の場合の説明をしています.)

方法1 <head>から読み込む方法

1.ヘッダーの中のMathJaxの設定のブロックにTeX: { extensions: ["cancel.js"] }を追加する. 私の場合以下のようになってる.

<script type="text/x-mathjax-config">
MathJax.Hub.Config({ 
  TeX: {  extensions: ["cancel.js"] },
  tex2jax: { inlineMath: [ ['$','$'], ['\\(','\\)'] ], processEscapes: true }
});
</script>
<script type="text/javascript" async
  src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/mathjax/2.7.1/MathJax.js?config=TeX-AMS_CHTML">
</script>

注意:,(カンマ)で区切るのを忘れないように.

2.数式環境の中で\cancel{数式}によって斜線が引ける.

入力例

入力

$\cancel{a}+b=c+\cancel{a} , \bcancel{a+b} , \xcancel{ABC} , \cancelto{1234}{ABC}$

表示

$\require{cancel}$ $\cancel{a}+b=c+\cancel{a} ,\bcancel{a+b} ,\xcancel{ABC} ,\cancelto{1234}{ABC}$

方法2 <body>で必要になったときに読み込む方法

ヘッダーの設定をしなくても\cancelコマンドを使用したい箇所の直前に\require{cancel}で読み込むことも可能. ページの最初の方で$\require{cancel}$を一度書いておけばいい.



参考

http://docs.mathjax.org/en/latest/tex.html#cancel