『本を読む本』著.M.J.アドラー,C.V.ドーレン,訳.外山滋比古,槇未知子
を読んだ.
この本は読書術について述べた古典的名著と言われている.専門書や文学の読み方について書かれている.
読書する時に受動的であってはいけなくて,とにかく能動的に,積極的に読書するように心がけなければならない.
常に本に自分から問いかけて本の本質をくみ取ろうと努めなければならない.
「その本は何に関した内容か」
「議論の全体的な流れはどうなっているか」
「それは真実かどうか」
「著者の主張,結論,事実,それらの意義とは」
行間を読むだけでなく,行間を自分で書いていく.その本の著者と自分との折り合いの中,本から自分の理論,思想に継ぎ足し,形成させる.
私はこれらの作業を 本全体・章・節ごとでやってみようかなと思っている.部分々々を自分に落とし込み,後で全体を自分で形成,出力できれば読んだ実感も得られよう.
最後の節には精神の成長について著者の意見が述べられている.良い本は読者に多くのことを求める.自分以上の本に挑戦して乗り越えることで自己が成長する.よりレベルの高い本に挑戦することができる.良い本を選ぶのに時間をかけることもそれもまた読書の醍醐味の一つであろう.
読み,考え,書く.これが読書によって自己(精神)を成長させる秘訣なのではないか.