最近,Office365のアップデートによりWordとPowerPointとOneNoteの数式入力ツールにおいてLaTeXのコマンドを使うことができるようになった.
以下のサイトに詳細が書かれている.
LaTeX Math in Office – Murray Sargent: Math in Office
PowerPointにおいてはLatexで入力するにはその前にすこし手間が必要なのでくわしく説明しようと思う.
設定方法
以下の手順でUnicodeMath入力とLatex入力の切り替えコマンドを設定する.
- 数式ツールの起動
- 数式オプションをひらく(次の画像の赤丸で囲んだボタンからひらくことができる)
- 数式オートコレクトをひらく
- 修正文字列に「\TeX」,修正後の文字列に「 Ⓣ」と入力し追加( Ⓣ の入力は 24C9 と入力してから Alt+x ) 次の図を参照
- 前項と同様に次は,修正文字列に「\LF」,修正文字列に「Ⓛ」と入力し追加(Ⓛの入力は 24C1 と入力してから Alt+x )
これで前準備は終了である.見てお分かりのとおり,切替のトリガーコマンドは「\TeX」と「\LF」である.
あとはlatexで数式を入力するだけ
実際の入力では,数式ツール上で今まで通りのUnicodeMathで入力できる状態から,「\TeX」と入力しspaceを押すことでLatexでの入力モードに切り替わり,Latexで数式を入力することになる.
私の環境では一度数式ツールを立ち上げてLatexモードに切り替えると数式ツールが閉じてしまい,もう一度数式ツールを起動してからやっと入力ができるという感じだったのですこし面倒くさかった.PowerPointで数式ツールを立ち上げるショートカットキーは「Alt + ; (セミコロン)」なので覚えるとよい.
逆に,Latex入力モードの状態で「\LF」と入力しspaceを押すことで元のUnicodeMath入力モードに戻る.
PowerPointでのlatex数式入力を自分でいろいろ試してみて思ったことは,逐一自分で入力するときはWYSIWYGなLatexな感じで便利であった.しかし,webサイト上からある程度長い数式のLatexコードをコピペするとうまく変換されないときがあり面倒くさかった.その改善も含めまだいろいろ試してみる価値はありそうだ.
参考サイト